バイクの乗り方を紹介
この記事では、「MTバイクの乗り方」について解説いたします。
また、こんな人に役立つ記事です。
- これからバイクの免許を取りたい方
- 免許はあるけどしばらく乗っていない方
- バイクに興味がある方
それでは、バイクの乗り方を詳しく解説していきますね。
文章で読むよりも動画で見たい人はこちら
動画でもバイクの乗り方を詳しく解説しております。
記事ではなく、動画を見て学びたいという方は
はじめに動画で学び、わからない部分を
この記事で補うことをおすすめします。
バイクに乗るための基本機能
まず、一番初めにバイクの機能について説明します。
どれもバイクを走行させるために、
必須の機能となりますので、
それぞれの役割を理解しておきましょう。
MTバイクの運転は両手両足の四肢を使います。
バイクの運転に必要な機能
|
||
両手で操作するもの
|
レバー
|
左手:クラッチレバー
|
右手:ブレーキレバー(前輪)
|
||
ハンドル
|
左手:特に機能なし
|
|
右手:アクセルスロット
|
||
両足で操作するもの
|
ペダル
|
左足:シフトペダル
|
右足:ブレーキペダル(後輪)
|
それぞれの役割を説明します。
左手:クラッチレバー
MT(マニュアル)のバイクを運転する際に
重要な役割をもつのがクラッチです。
クラッチとは、ギアの力をタイヤ側に伝える
動力を切断する働きを持っています。
なぜ、この機能が必要なのか?
MTバイクはエンジンの回転数に応じた
ギアを選択して切り替える必要があります。
そして、走行中は常にギアが動いているため、
そのままギアをシフトチェンジすると
ギアが傷んでしまいます・・・
だから、クラッチを使って、
エンジンの動力と、タイヤとを分断することで
ギアを傷めずにチェンジすることができるのです。
これがクラッチの役割です。
詳しくは下記の記事がわかりやすくて参考になります。
参考:クラッチの仕組みとバイクの重要操作、半クラについて|GooBikeマガジン-公式サイト
左手:左ハンドル
シフトレバーを操作しない時に、
ハンドルのグリップを握って
安定を保つ役割があります。
右手:ブレーキレバー(前輪)
前輪フロントタイヤのブレーキをかける役割があります。
バイクには前輪と後輪、それぞれにブレーキがついており、
走行の状況にあわせて、ブレーキの比率を調節して運転します。
フロントブレーキは主に、
スピードが出ている状態の時に、
素早く減速したい時や、
コーナリング前に、ブレーキをかけて、
前輪を沈ませて、バイクをカーブさせやすい状態に
コントロールする時に活用します。
前輪についているブレーキのため
リアブレーキよりも、強くかかります。
左足:シフトペダル
ギアをチェンジする時に、ペダルを上下に上げ下げして、
シフトチェンジを行う役割があります。
クラッチレバーと合わせて使用します。
右手:右ハンドル(アクセルスロット)
アクセルはバイクのスピードを上げる役割があります。
ハンドルを奥にくるっと回転させると、
エンジンの回転数が上がり、バイクが走り出します。
クラッチレバーを引いている時は、
エンジンの回転数だけが空回りし、
クラッチレバーを引いていない時は、
バイクのスピードが上がっていきます。
右足:ブレーキペダル(後輪)
後輪リアタイヤのブレーキをかける役割があります。
主に、減速する時に、
フロントブレーキと併用したり、
一本橋など、停車に近い低速状態の時に、
アクセルをあけながら、リアブレーキを踏むことで
低速の状態でも、エンストすることなく、
車体のバランスを安定させたい時に使用します。
バイクの乗り方基本操作
ここまでは、バイクの機能についてご説明しました。
ここからは、バイクの機能を使って、
- バイクを発進させる方法
- バイクを停車させる方法
について、ステップバイステップで
ご説明させていただきます。
発進の手順
では、はじめにバイクの発進手順をご説明します。
下記の手順で発進します。
- 周囲の安全確認を行う(充分に
- エンジンをかける
- 左手=クラッチレバーをにぎる
- 左足=シフトペダルを踏み「1速」へ入れる
- 左手=クラッチレバーを半クラ状態にする
- 右手=アクセルを開けていく
- バイクが走り出す
1:周囲の安全確認を行う(充分に
バイクに乗車する前に、
まず、しっかり周囲の安全確認を行います。
安全が確認できたら、バイクに乗車し、
両ミラーの位置を確認・調整します。
前後の安全確認を行い、
問題がなければOKです。
※教習所や一発免許を取る際、厳しくチェックされるポイントです
2:エンジンをかける
カギを回して、エンジンの始動ボタンを押し、
エンジンをかけます。
3:左手=クラッチレバーをにぎる
まず、クラッチレバーを引いておきます。
4:左足=シフトペダルを踏み「1速」へ入れる
次に、シフトレバーはにぎったままの状態で
左足のシフトペダルを踏んで、
ギアを「1速」に落としておきます。
5:左手=クラッチレバーを半クラ状態にする
にぎったままの状態のクラッチレバーを、
徐々にあけていきます。
すると、アクセルを回さなくても、
バイクが動こうとします。
この状態を「半クラ」と呼びます。
また、まだバイクが走り出しておらず、
完全にスピードに乗っていない時に
クラッチレバーを一気に離すと
「エンスト」状態になり、
エンジンが停止してしまいます。
これは、エンジンの回転数(動力)が低い時に、
回転していないタイヤ(地面に固定された状態)へ
動力が伝わることで、
エンジン側の回転が止まってしまうことにより
発生する現象です。
慣れないうちは、
半クラの感覚をつかむのが難しく
多くの初心者の方が
最初につまづきがちなポイントでもあります。
6:右手=アクセルを開けていく
半クラ状態でバイクが進みだしたら、
そのタイミングに合わせて
アクセルを回して、走り出していきます。
7:バイクが走り出す
バイクがスピードに乗ったら、
左手のクラッチレバーを完全にはなして
半クラ状態から開放してあげます。
あとは、スピードに合わせて、
左手のクラッチレバーと
左手のシフトペダルを使い
ギアを1速から順番に上げていきます。
以上がバイクの発進手順です。
停車の手順
次にバイクの停車手順をご説明します。
下記の手順で停車します。
- 右手=アクセルを戻す
- 右手・右足=ブレーキをかける
- 左手=クラッチレバーを引く
- 左足=シフトペダルを踏んでギアを落とす
- 右手・右足=ブレーキをかける
- 停車(クラッチレバーは引いておくorギアをNに)
1:右手=アクセルを戻す
まず、右手ハンドルのアクセルを戻します。
戻すと、バイクの速度が減速していきます。
ブレーキをかけなくても、スピードが落ちていくのは
エンジンブレーキの作用が働くためです。
2:右手・右足=ブレーキをかける
次に、右手のブレーキレバーと
右足のブレーキペダル。
この両方を使って、減速していきます。
ブレーキをかける割合は、
「フロント7:リア3」が最適です。
少し、前輪のブレーキを強くかけるイメージで
減速をしていきます。
※走行の状況によってブレーキをかける割合は変わります
注意点としては、ブレーキを強くかけすぎると、
タイヤがロックしてしまい
転倒の原因になるので注意が必要です。
フロントブレーキを、急に強くかけすぎると、
前輪から滑り出して、前から転倒します。
逆に、リアブレーキを、急に強くかけすぎると、
後輪が滑り出します。(前輪よりは立て直しやすいです)
だからこそ、どちらかのブレーキだけを、
強くかけすぎるのではなく
両方を使って、バランスよく停車しましょう。
3:左手=クラッチレバーを引く
ブレーキをかけて、充分に減速ができたら、
次は、ギアを落としていくために
クラッチレバーを引いておきます。
4:左足=シフトペダルを踏んでギアを落とす
クラッチレバーはにぎったままの状態で
シフトペダルを踏んで、ギアを落としていきます。
※高いギアに入れている場合
5:右手・右足=ブレーキをかける
クラッチレバーをにぎり、
シフトペダルを踏んで、ギアを1速に落とせたら
右手のブレーキレバーと
右足のブレーキペダルを踏んで
減速して、バイクを停車させます。
6:停車(クラッチレバーは引いておくorギアをNに)
クラッチレバーは引いたままで、
車体を完全に停車させます。
停車した状態で、クラッチレバーを離すと
「エンスト」するので注意が必要です。
そうならない為にも、停車時はギアを「N」に入れておきましょう。
※「N」の状態の時は、クラッチを離してもエンストしません
以上が停車の手順です。
バイクの乗り方まとめ
今回はMTバイクの乗り方について記事を書きました。
これから、バイクの免許を取ろうとお考えの方や、
免許を持っているけど、長いこと乗っていないので
運転の仕方を忘れてしまったという方は、
ぜひ、参考にしてみてください。
また、下記の動画もバイクの乗り方が
詳しく解説されていますので
今すぐあわせてご視聴くださいませ。
よくあるバイクの乗り方Q&A
※編集中
関連アイテム
現役指導員が教える普通自動二輪免許パーフェクトガイド